昭和村はやしふぁーむ物語
こんにちは。昭和村はやしふぁーむの林まみです。
実は、私はもともと農家ではありませんでした。
ですが30年前に代々農家をしていた方と結婚し、農家の嫁として働き始めました。
結婚前は別のお仕事をしていた私にとって、農業は、最初は慣れないことの連続。
「農業はたいへんだ」というイメージもあって、実はやりたくない気持ちもありました(笑)
主人から「手伝ってもらわなきゃ困る!」と強く言われて、しぶしぶ始めたのが本当のところです。
実は、最初は言われたことをするだけで、正直にいえば、農業に自信はありませんでした。
そんな気持ちが変わったのは、今、あなたにも通販でお届けしているメロンを、栽培し始めてからのことです。
私がメロンを育て始めたのは、実は「親孝行」がしたかったからなんです。
私の父は大のメロン好き。
旅行先でバイキングに行くと、メロンをどっさりお皿の上に載せて、他の料理はそこそこに、ずーーっとメロンを食べているくらい!!
そんな父もだんだん高齢になって、私が仕事にしている農業で、何か親孝行することはできないだろうか、と考えたのが、メロン栽培のきっかけでした。
わが家は代々150年以上続く群馬県昭和村の農家。
近隣では、大きめの農家だと思います。
でも、群馬県昭和村に、他にメロン農家は誰もいません。
そんな不安もある中で、主人に「メロンを育ててみたい」と相談をすると、「37棟あるハウスのうち2棟をメロンにしていいよ」と優しく言ってくれました。
ハウス2棟というのは、決して小さくはありません。
元から育てているトマトをハウスで育てて売れば、毎年100万円の収益が見込めるはずの場所。
メロンを育てるからといって、最初は収益化できないのが分かっているはずなのに。
主人には、本当に感謝しています。
それまでは、言われたことをするだけだった農業が、「自分のやりたいことをする」農業に変わった瞬間でした。
それからはメロン栽培に没頭する日々。
はやしふぁーむのある群馬県昭和村は、標高500m。
昼夜の寒暖差が非常に大きく、甘い農産物が育ちやすい、素晴らしい場所です。
経験のない中で始めたメロン栽培。
でも1年目、完成したメロンを食べたときの感動は、言葉にできません。
他にメロン農家さんはいないけれど、昭和村の環境は、美味しいメロンを育てるのに、ぴったりの環境だったんです!
「自分でも、こんな美味しいメロンを作ることができるんだ……」
そんな自信につながりました。
完成したメロンを父に渡したときの、嬉しそうな顔は忘れられません。
「ありがとう。とっても美味しいよ」
そう言ってもらえて、どれだけ嬉しかったか。
父にはそれから毎年、メロンを贈っています。
父は、いつも笑顔でメロンにかぶりついている写真を送ってくれて、「うめぇーー」と言ってくれます。
「ああ、こんな風に言ってくれるなら、作ったかいがあるなあ」
と私はいつも感動します。
メロン栽培は簡単なことではありません。
肥料や水やりのタイミング、その他栽培方法など、すべてが勉強でした。
周りにもメロン栽培をされている方がいないため、一からの試行錯誤でもあります。
でも、食べてくれる人の顔を思い浮かべながら、メロンを作り続けました。
そうしてできたメロンを、糖度計ではかってみると、なんと最高糖度20度!
一般的なメロンの糖度を、はるかにこえるものになっていました。
しかも、よくスーパーに並ぶものや、良く売られているものよりも、1.5倍から2倍ほどの大きなメロンが育つようになったんです。
メロンは大きくなると大味になると言われることもありますが、はやしふぁーむで育てたメロンは、どうしても大味になっているとは思えません。
芳醇で、とっても濃い味わいのものばかり。
私は通販でお届けするにあたって、各地のメロンを、たくさん食べ比べてみましたが、自分のメロンが一番好きです。
私は、わが子のように育ててきたメロンたちを、父だけでなく、お知り合いの方や親せき、兄の会社へのお中元など、お世話になっている方々にも無料で届け始めました。
そうしたら、なんと、みなさん大変に喜んでくださるんです!
兄からは「メロンを渡すと、お客さんがものすごく喜ぶんだよね」と。
なんと高級化粧品会社のオーナーさんにも、「お彼岸に使いたいわ」と言ってもらえたり。
「こんな美味しいものを、無料でいただくわけにはいかない」
と、プレゼントした方から、わざわざ財布を開いてくださったこともあります。
そうか……
私は気づきました。
私が愛情こめて育ててきたメロンは、「その人の大切な方に、喜びや至福の時間をプレゼントし、人と人の幸せなご縁を作る農産物なんだな」と。
私が通販でお届けを始めたのは、
「昭和村のメロンにぴったりの環境で育った、愛情たっぷりのメロンを食べていただきたい」
ということももちろんですが、あなたの大切な方に、あなたの日ごろの思いや感謝の気持ちを伝えることに、当園の農産物がお役に立てればと思い、始めました。
送り先の方の幸せだけでなく、喜びの声や笑顔を聞く「あなたご自身」が、もっともっと素敵なご縁や幸せに恵まれますように、という願いをこめています。
ぜひ、当園の農産物を、お中元やお彼岸など、ご贈答にもお使いください。
そして、あなたのお声を、私にも聞かせていただけるのを、楽しみにしています。